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いとけないおんな
2010.01.07 Thursday 23:47 | 小説
「牛めし特盛りで一つ。あと冷やも頼む」
威勢のいい返事を聞きつつ、既に腰を下ろして厨房を眺めている遥の隣に腰を下ろす。
「えへへ、特盛りだよ。食べきれるかなあ?」
そう言いながらこちらを見上げる顔がひどく綻んでいて、それだけでこちらも顔が緩んでしまう。思わず笑みが喉から溢れてしまって、俺はからかい口調で対応した。
「遥ならいけるんじゃないか? さっきなんてラーメン食べた後にアイスとミルクレープも食べてただろう」
でもあれはおじさんも食べたよお、遥はそう唇を尖らせてそっぽを向く。
どうにもかわいがりのあるこの少女に、なにか味を占めてしまったのだろうかと己に対して不安が湧いたが、まあ、父親気分になっているだけだろうと結論付けた。
そもそも子供は嫌いではないのだ。
「お待たせしました」
運ばれて来た牛めしと伝票を受け取って、器だけを遥の前に置いてやる。
箸を探して視線を彷徨わせる遥に箸箱から一膳出して手渡してやると、先程のことはもう忘れてしまったのか、またかわいい笑顔を俺に向けた。
「ありがとうおじさん!」
ああ、と返して遥が牛めしに箸をつける前に軽く頭を撫でてやる。
どうやら頭を撫でることにも味を占めているらしいな。
この黒い小さな頭をいつまでもぐりぐりと撫でていたい気分にかられて、名残惜し気な掌を遅れて運ばれて来た冷やに伸ばす。少しだけあおって、横で大きな丼を一生懸命持ち上げて掻き込もうとする遥の攻防を眺めた。
どうやら丼が重いらしく、ちょうどいい高さまで持ち上げられず上手く掻き込めないらしい。
「おいおい。慌てなくていいから、丼置いて食べろ」
奮闘する姿もかわいいが、食べ終える前に腕が疲れてしまうだろう。何より、スターダストで受けた腕の銃創がまだ完治していない。
「やっぱり特盛りともなると、器が重いね」
自分などは片手で軽々持ち上げられる丼を重いと言う。
時たまあまりの冷静さに驚かされるこの娘は、やはりまだ幼いのだと改めて感じて、何故だか溜め息を吐きたくなった。
だが、今このタイミングでは誤解を招くだろう。
ふ、と笑う体を装って顔を背け、何とか呑み込んでそうかと応じた。
「だからね、おじさんもちょっと食べない?」
「ああ。そうだな、貰おうか」
意外な申し出に内心驚いたが、まあ遥の申し出を断る理由は持ち合わせていない。それに、それで遥が喜ぶのであれば俺は受け入れる理由を持つことになる。
俺は箸をもう一膳出そうとして、その腕を小さな手のひらに掴まれた。
グレースーツの上で、色白で血色の良い肌がより一層健康的に写る。出会ったときやスターダストでの青ざめた色を思い出して、僅か安堵が胸に上る。
「なんだ」
顔を向けた先でご丁寧に手まで添えられた肉とタマネギと汁の染みたご飯が箸に挟まれて俺を待ち構えていた。
「いいよもったいないもん。はい、おじさん。あーん」
食べろ、というのか。
状況が信じられず動けない俺の前で、遥が言う。
「おじさん、私食べちゃうよ?」
このかわいい女に催促までされて、食べさせてもらわない男がいるものか。
半ばやけくそに近い心境で大口を開けて、遥の箸を迎えにいく。口の中に広がる牛めしの味は相変わらずに美味い。
ただ牛めしであることが少し残念に思えたが、そんな思いは重石を付けて沈めておくことにした。
遥に貢ぎまくってて、牛丼屋入って思いついた話。
だって買ってあげたら「全部食べちゃうよ」的なことを言って私のどうかしてる頭を働かせるんだもん!
全部食べちゃうよ=二人で食してる!?(牛丼は一つ)=半分こ!?いや遥からお裾分け(しかもあーん)の方がおいしいww
ということでこういうことに。
まあ、この間牛丼屋で食ってたら隣の父子が一つの牛丼を分け合って食っててかわいかったってのが原因の一つですね。んで、息子(二、三歳頃?)が残しちゃって、お父さんが「食べちゃうぞ、いいのか?」って!思わずかっこんで顔隠したよ/死
うん。生きてると色んなことがネタになって困る←
つかこういうのもっと食事中の会話とか作ればいいのに、すごくシンプルに終わっちゃってさ!
こういうシーンがあってもいいじゃない!!!ってことです。
そんで、桐生さんは遥がかわいくて仕方ないといいと思う。
あと、一応スターダストで遥が腕に銃創喰らった後の辺りの設定なので、大事にしなきゃとか元気になってくれればいいんだがとか思ってればいいなあとか。
まあ色々詰め込んでみたら、書いてる途中に桐生一人称にした方がいいかもしれないと思ってこうなった。後悔も反省もしていない/←
遥は少女っていうより幼い女って言った方が何となくピンとくるのでタイトルはこうなった。
いとけないは幼いと 書 く ん だ ぜ ☆ 死
つか課題やらずにこれだよ。これだから東は!って言われるんですね分かります死
威勢のいい返事を聞きつつ、既に腰を下ろして厨房を眺めている遥の隣に腰を下ろす。
「えへへ、特盛りだよ。食べきれるかなあ?」
そう言いながらこちらを見上げる顔がひどく綻んでいて、それだけでこちらも顔が緩んでしまう。思わず笑みが喉から溢れてしまって、俺はからかい口調で対応した。
「遥ならいけるんじゃないか? さっきなんてラーメン食べた後にアイスとミルクレープも食べてただろう」
でもあれはおじさんも食べたよお、遥はそう唇を尖らせてそっぽを向く。
どうにもかわいがりのあるこの少女に、なにか味を占めてしまったのだろうかと己に対して不安が湧いたが、まあ、父親気分になっているだけだろうと結論付けた。
そもそも子供は嫌いではないのだ。
「お待たせしました」
運ばれて来た牛めしと伝票を受け取って、器だけを遥の前に置いてやる。
箸を探して視線を彷徨わせる遥に箸箱から一膳出して手渡してやると、先程のことはもう忘れてしまったのか、またかわいい笑顔を俺に向けた。
「ありがとうおじさん!」
ああ、と返して遥が牛めしに箸をつける前に軽く頭を撫でてやる。
どうやら頭を撫でることにも味を占めているらしいな。
この黒い小さな頭をいつまでもぐりぐりと撫でていたい気分にかられて、名残惜し気な掌を遅れて運ばれて来た冷やに伸ばす。少しだけあおって、横で大きな丼を一生懸命持ち上げて掻き込もうとする遥の攻防を眺めた。
どうやら丼が重いらしく、ちょうどいい高さまで持ち上げられず上手く掻き込めないらしい。
「おいおい。慌てなくていいから、丼置いて食べろ」
奮闘する姿もかわいいが、食べ終える前に腕が疲れてしまうだろう。何より、スターダストで受けた腕の銃創がまだ完治していない。
「やっぱり特盛りともなると、器が重いね」
自分などは片手で軽々持ち上げられる丼を重いと言う。
時たまあまりの冷静さに驚かされるこの娘は、やはりまだ幼いのだと改めて感じて、何故だか溜め息を吐きたくなった。
だが、今このタイミングでは誤解を招くだろう。
ふ、と笑う体を装って顔を背け、何とか呑み込んでそうかと応じた。
「だからね、おじさんもちょっと食べない?」
「ああ。そうだな、貰おうか」
意外な申し出に内心驚いたが、まあ遥の申し出を断る理由は持ち合わせていない。それに、それで遥が喜ぶのであれば俺は受け入れる理由を持つことになる。
俺は箸をもう一膳出そうとして、その腕を小さな手のひらに掴まれた。
グレースーツの上で、色白で血色の良い肌がより一層健康的に写る。出会ったときやスターダストでの青ざめた色を思い出して、僅か安堵が胸に上る。
「なんだ」
顔を向けた先でご丁寧に手まで添えられた肉とタマネギと汁の染みたご飯が箸に挟まれて俺を待ち構えていた。
「いいよもったいないもん。はい、おじさん。あーん」
食べろ、というのか。
状況が信じられず動けない俺の前で、遥が言う。
「おじさん、私食べちゃうよ?」
このかわいい女に催促までされて、食べさせてもらわない男がいるものか。
半ばやけくそに近い心境で大口を開けて、遥の箸を迎えにいく。口の中に広がる牛めしの味は相変わらずに美味い。
ただ牛めしであることが少し残念に思えたが、そんな思いは重石を付けて沈めておくことにした。
遥に貢ぎまくってて、牛丼屋入って思いついた話。
だって買ってあげたら「全部食べちゃうよ」的なことを言って私のどうかしてる頭を働かせるんだもん!
全部食べちゃうよ=二人で食してる!?(牛丼は一つ)=半分こ!?いや遥からお裾分け(しかもあーん)の方がおいしいww
ということでこういうことに。
まあ、この間牛丼屋で食ってたら隣の父子が一つの牛丼を分け合って食っててかわいかったってのが原因の一つですね。んで、息子(二、三歳頃?)が残しちゃって、お父さんが「食べちゃうぞ、いいのか?」って!思わずかっこんで顔隠したよ/死
うん。生きてると色んなことがネタになって困る←
つかこういうのもっと食事中の会話とか作ればいいのに、すごくシンプルに終わっちゃってさ!
こういうシーンがあってもいいじゃない!!!ってことです。
そんで、桐生さんは遥がかわいくて仕方ないといいと思う。
あと、一応スターダストで遥が腕に銃創喰らった後の辺りの設定なので、大事にしなきゃとか元気になってくれればいいんだがとか思ってればいいなあとか。
まあ色々詰め込んでみたら、書いてる途中に桐生一人称にした方がいいかもしれないと思ってこうなった。後悔も反省もしていない/←
遥は少女っていうより幼い女って言った方が何となくピンとくるのでタイトルはこうなった。
いとけないは幼いと 書 く ん だ ぜ ☆ 死
つか課題やらずにこれだよ。これだから東は!って言われるんですね分かります死
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- 蒼崎 2010.01.08 Friday
-
なにこれ超おもしろそう…やりたい…!龍が如く?やってみたいです、東ちゃん家で←
管理人 2010.01.08 Friday 20:49
面白いよ!とてもねふふふ
是非ともご招待させて下さい^^^^龍が如くもやっぱり仲間が居ないんだ!泣
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