それは大したことない日常

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何だろう。ほんと嫌だな。この軽鬱状態みたいなの。
知ってたよ。うん、ずっと知っててでも黙殺してた。つい口をついて出ては自分を責めて、そして己がどれくらい考えなしに喋ってるかってのを自覚して、でもそれだけだった。
でも、ずっと嫌だった。私は、言動の一致しない人物。私の一番嫌いな人物だ。
あれだけあの子に文句をたれておきながら、私自身は全くそ知らぬ顔なんだ。自分の方はお構いなしなんだ。結局あいつの血を引いてるんだ。
それを考えたとき、思わず己を防衛しようとした思考とか、それはそれ、これはこれみたいな屁理屈思考とか、そういうのが総動員した。それに気付いてぞっとしない訳がない。
それの対象が何であろうと、口にすること自体が私の倫理に反してるんじゃなかったのか。それを、それを私はいつも簡単に破る。
そういう言葉が、その対象に対する評価でないことはあの時気付いたじゃないか。単なる自画自賛だって。それでもなお使う私の神経は、どれほどに図太いの。
いや、普段あんだけ神経質なんだ。余程捻くれているか、狂っているかのどちらかだろう。
多分、両方。
それを言えて満足してるんだもん。
そんで誰かが私を狂ってると決め付けて迫害してくれるのを待ってる。その代わり、実際にそんなことがあれば私は真っ先にその人を批判する。迫害する。それで一人でも大丈夫だなんて思ってる。一人にされると怒るくせに、誰か一人でもいるとイライラしたりするくせに。
全部第三者の所為にして、最終的には逆ギレして自分の所為にする。
こうやって書いてて勝手に苦しくなって。息苦しくなって。
誰かの所為にしなきゃ気が済まないんだよ。それが、第三者だろうが相手だろうが自分だろうが、原因を作ってそれを怒ってなきゃ、安心してそこにいられないんだよ。
駄目だなあ、何でこんな人間なの。

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