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ただいま

「って、やっぱり吾代さんだったんだ」
「ああもう、うっせえんだよ! 思い出させんな!」
 ぎゃんぎゃんと喚く携帯を少し遠ざけて、僅かに苦笑した。
 それだけなのに、何故だか可笑しくなって、噛み殺そうとしていたら噴き出してしまった。
 携帯越しのどこかで、溜め息をする音が聞こえる。
 態とらしいその声が嫌みには聞こえなくて、必死に笑みを抑えてから、再び携帯を耳に当てた。
 私、ちゃんと笑えてる。
 その実感だけで、安心がぐっと広がる様だった。
「なんだよ、お前。思ってたより大丈夫らしいな」
 ああ、やっぱり出会えてよかった。
 吾代の言葉が嬉しくて、つい携帯を握る掌に力がこもる。
「うん、心配かけちゃったんだよね。ごめんね、吾代さん」
 素直に吐き出してから、彼の嫌がる言葉であることに気付く。
 案の定、がたりと事務所のドアが揺れる音がして、携帯から舌打ちする声が聞こえると、仕方なくドアを開けて、彼が入ってくる。
「誰もてめーの心配なんざしてねえっつの」
 ああくそ。そう頭を掻きながらごちて、背けている、僅かにばつの悪そうな顔が、どうしようもなく嬉しくて、愛しさに似た、温かい感情が込み上げてくる。
「うん、そっか。じゃあ、」
 小さく駆け寄って、吾代の前までやってくると、弥子は満面の笑顔を添えて、半ば嬉しさに噎せ返りそうになりながら言った。
「ありがとうね、吾代さん」
 目をまん丸くして、それから視線を泳がせ、顔に熱を滾らせ、視線を完璧にそらす。
 その工程をじっと見守った弥子は、吾代が小声に返事を返すと、もう一度笑みを浮かべた。
「そうだ。吾代さんだけじゃ悪いからさあ、」
「……なんだよ」
「私も吾代さんの服、着てみようかなあ?」
 寒気に肩を強張らせた吾代は、それが冗談の類いであることを願う。しかし、女子高生のノリが尋常でないことを、彼は熟知していなかった。
 数分後、服をひっぺがされつつも、ズボンだけは死守した吾代がどうなるのかは、神のみぞ知る。





リハビリリハビリ……ということで、妄想してた吾ヤコを一つ。
何だか前みたいに書けなくてビックリで、しかも私に似合わない書き方ジャマイカとびくびくしてます。でも載せる、それが東クオリティー☆(死
んで、実際書きたかった所は、ヤコに吾代さんの服を着せると言うね!そういうシーンなのさ!
だって、吾代さんがヤコの服着てたんなら、その逆もアリだと(←
実際、吾代さんがどうなったかはご想像にお任せします。
真っ赤になって倒れるもよし、襲いかかるもヨシなのです(オ マ エ

しかし。
何で吾ヤコってマイナ−に入るんだろうか……

そういや、先月のログ、うpし忘れてました。
なんと言う大歩危(おおぼけと読むらしい)。
新生活って怖い……(←

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