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狡い

 私は、間違ってなどいない。
 心の中で何度繰り返したことか。ただそこに膝をついて跪いたまま動かぬ身体が憎らしい。尋常であれば、今すぐ立ち上がって裏切り者の悪を削除するべきであった。だが、身体は未だ動かずにいる。それを実行するにはあまりに悲しみが大きすぎた。
 ……真実は違うかもしれない。実際は。
 兄者の後を付いてまわる市が、それでも幾度か躊躇い、幾度も振り返って、許しを請う訳でも哀れむ訳でもなく、ただ自分の罪にうち震えて酷く後悔する様を、私に見せつけたせいかもしれない。
 否、それ以上に私は、

 これだから女というものはよくない。男児にあらぬ誤解を抱かせる。これは
悪である。削除すべき重悪だ。そうして男児の心を乱しては笑っているような輩が、……だが、市は違う。
 そう思い込みたい時点で私は相当に毒されているらしい。
 ああもう、全くもって市というものは、女子とは狡いものだ。こうして私の心を踏み荒らす。そしていとも簡単に私を裏切ってしまった。
 だが、私は憎みきれずにいる。
 市は狡い。やはり、市は狡い女なのだ。私の正義を、すっとすり抜けてしまう。

 お前さえ笑っていてくれれば、私はそれでよかったのになんて。( そんな台詞、考えたこともなかったのに )



長政って、結構内心の葛藤多いんじゃないかな。
だって結局市のことは許してくれたけど、それまでに市のことを恨むようなことがあってもいいんだ。それなのに、市のことを恨むより、市の行動に落胆して、市のせいで自分の正義に自信が持てなくなって。
って、長政はなにげに市中心で思考してるのかな。
本当に市が好きっていうか、愛してんだなあ。
でもきっと戀の域を出なくて、しかも恋なんて野暮なものじゃないし。
いっそのこと、長政はお雪さんといる歳三さんみたいになればいいんだけど。
酷く少年の様に、それでいて真っ直ぐに戀でも愛でもない、もっと深い感情を抱いて接してくれれば。
うーん、ツンデレも味なんですけど、たまにはね。
いや、実はそうなんだけど、やっぱり恥ずかしくて……。みたいな感じか?
私の理想の長市は、長政がツンツンでそのせいで市が沈んでって、ええい! と長政が折れて、デレをみせる的なね。
その割にシリアスが多いんですけど!

そんな感じで朝から失礼しやした!

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