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Good morning
2009.07.30 Thursday 21:53 | 小説
久しぶりに、目覚めの良い朝である。
大きな肩を持ち上げて上半身を起こすと、ランデル・オーランドはそこから見える橋と建物と地面に挟まれた小さな空に目を向けた。
白く濁っている。想像していた青い空ではなかった。
しかし、五感が目覚めていくと共に聞こえる橋仲間の声や猫の鳴き声は、いつもと変わらぬ温かさに包まれている。膝の上に乗ってきた一匹の三毛の頭を撫で、一度抱え上げて己の膝から退けてやると、のそのそ寝袋から抜け出す。
青くはないが、酷く眩しい空に目をやって、夢中幾度となく自分を助ける顔が脳裏を掠め、目を細めた。
先程まで見ていた夢の残像である。彼女が現れると、決まって、途中まで覚えていた恐怖と虚無と絶望感などは全て遠いどこかへ崩れ落ちていく。
そうして、幸せな。そう、恐怖も絶望もない、安寧の内に自然と目覚めることが出来るのだ。
煉瓦の柱に手をかけつつ、階段の上の仲間達を覗き込む。一人と目が合うと、ランデルは照れ臭そうに笑んで、それから頭を下げた。元々猫背の為か少し揺れただけにも見えたが、仲間達は手を振って返してくれる。
「おはよう、ございます」
「おう、今日もいい夢見だったみたいだな」
頬が緩んでるぞ、と己の頬を摘んで見せる男に、ランデルの顔が僅かに染まる。痒くもない頬を掻きながら暫し逡巡して、どうしようもなく緩んだ瞳で笑った。
「へへ、」
そんなランデルの顔に、男達は憎らしそうな溜め息を投げつける。気恥ずかしくて逸らした視線の端に、無造作に置かれた白いハンカチの様な物を見つけて、階段の下まで歩を進めた。
そのまましゃがんで近づいてみると、その大きさは丸められたハンカチ程もない小さな白い花であった。並んだ二つの内の一朶は、今日の空に負けぬ位白く咲いていたが、もう一朶はまだ小さく蕾んでいる。
温かく穏やかに流れてきた風に、二朶が揺れた。
その様子がまるで少尉のようだと思うと、何故だかすごく安心を覚えるのだ。凛と咲く白い花と少女のような白い蕾み。その花の風に揺れる様は、まるで少尉が動く度に揺れる、綺麗に切りそろえられた後ろ髪のようであった。
大きな手で、小さな花に触れてみる。己の大きな手ではより小さく見えるその花の花弁を撫でる。
ランデルの太い指に翻弄されて揺れる姿が、まるでくすぐったがっているように見えて、アリスがそうなっている姿を想像して、思わず手を退いた。
崩してしまわないように、ゆっくりである。
もう一輪が咲いたら、申し訳ないけど一つ手折って少尉にあげよう。
きっと少尉に似合う。うん、すごく。
勢いをつけて立ち上がったランデルは、心持ち明るい表情で階段を駆け上る。
「行ってきます!」
上機嫌に告げると、ランデルはついに走り出した。急ぐ必要もないのに、つい足が急いてしまうのだ。
あっという間に見えなくなった巨きな男の、その一連の様子を見ていた男達は、そこに色恋の情などを見出して、ランデルの帰宅まで飽きることなく話しの種にする。
数日後、花が一輪に減っていたことに気が付いたのは、いつも一番にランデルに気付く男だった。
相変わらずつけたい題名がないと、適当になってしまう東です。
ついに!とうとう!PSで小説を書いてみた!
基本、伍長と少尉はリバでも片思いでもとてもおいしいのですが、この後書きたいなあと思っているネタの前振りみたいのを書いてみました。
少尉のこと考えて幸せになって、少尉の顔で一喜一憂して、少尉が夢に出てくるだけで一日中が幸せ。そんな伍長はとても良いと思います!
でも伍長を可愛く書くのはすごく難しいと言うか。彼は常に不幸オーラに包まれてる気がするので、せめて!と思って書いたら以上の通りですよ。ヘっ!
つか、伍長身長が二メートル半あったんですね!マナガと同じだwww
マナマティを基準に身長差を算してみると、アリスは160前後ですね。ちょ、またもや身長差一メートルくらいあるwwwww
本当に早く五巻を買いたい。六巻を七巻を……!
ホントに南瓜鋏が足りないです。
みんなもっとパンプキンシザーズ読んでもっと創作すればいいのに!
自分でやれですね、さーせん
大きな肩を持ち上げて上半身を起こすと、ランデル・オーランドはそこから見える橋と建物と地面に挟まれた小さな空に目を向けた。
白く濁っている。想像していた青い空ではなかった。
しかし、五感が目覚めていくと共に聞こえる橋仲間の声や猫の鳴き声は、いつもと変わらぬ温かさに包まれている。膝の上に乗ってきた一匹の三毛の頭を撫で、一度抱え上げて己の膝から退けてやると、のそのそ寝袋から抜け出す。
青くはないが、酷く眩しい空に目をやって、夢中幾度となく自分を助ける顔が脳裏を掠め、目を細めた。
先程まで見ていた夢の残像である。彼女が現れると、決まって、途中まで覚えていた恐怖と虚無と絶望感などは全て遠いどこかへ崩れ落ちていく。
そうして、幸せな。そう、恐怖も絶望もない、安寧の内に自然と目覚めることが出来るのだ。
煉瓦の柱に手をかけつつ、階段の上の仲間達を覗き込む。一人と目が合うと、ランデルは照れ臭そうに笑んで、それから頭を下げた。元々猫背の為か少し揺れただけにも見えたが、仲間達は手を振って返してくれる。
「おはよう、ございます」
「おう、今日もいい夢見だったみたいだな」
頬が緩んでるぞ、と己の頬を摘んで見せる男に、ランデルの顔が僅かに染まる。痒くもない頬を掻きながら暫し逡巡して、どうしようもなく緩んだ瞳で笑った。
「へへ、」
そんなランデルの顔に、男達は憎らしそうな溜め息を投げつける。気恥ずかしくて逸らした視線の端に、無造作に置かれた白いハンカチの様な物を見つけて、階段の下まで歩を進めた。
そのまましゃがんで近づいてみると、その大きさは丸められたハンカチ程もない小さな白い花であった。並んだ二つの内の一朶は、今日の空に負けぬ位白く咲いていたが、もう一朶はまだ小さく蕾んでいる。
温かく穏やかに流れてきた風に、二朶が揺れた。
その様子がまるで少尉のようだと思うと、何故だかすごく安心を覚えるのだ。凛と咲く白い花と少女のような白い蕾み。その花の風に揺れる様は、まるで少尉が動く度に揺れる、綺麗に切りそろえられた後ろ髪のようであった。
大きな手で、小さな花に触れてみる。己の大きな手ではより小さく見えるその花の花弁を撫でる。
ランデルの太い指に翻弄されて揺れる姿が、まるでくすぐったがっているように見えて、アリスがそうなっている姿を想像して、思わず手を退いた。
崩してしまわないように、ゆっくりである。
もう一輪が咲いたら、申し訳ないけど一つ手折って少尉にあげよう。
きっと少尉に似合う。うん、すごく。
勢いをつけて立ち上がったランデルは、心持ち明るい表情で階段を駆け上る。
「行ってきます!」
上機嫌に告げると、ランデルはついに走り出した。急ぐ必要もないのに、つい足が急いてしまうのだ。
あっという間に見えなくなった巨きな男の、その一連の様子を見ていた男達は、そこに色恋の情などを見出して、ランデルの帰宅まで飽きることなく話しの種にする。
数日後、花が一輪に減っていたことに気が付いたのは、いつも一番にランデルに気付く男だった。
相変わらずつけたい題名がないと、適当になってしまう東です。
ついに!とうとう!PSで小説を書いてみた!
基本、伍長と少尉はリバでも片思いでもとてもおいしいのですが、この後書きたいなあと思っているネタの前振りみたいのを書いてみました。
少尉のこと考えて幸せになって、少尉の顔で一喜一憂して、少尉が夢に出てくるだけで一日中が幸せ。そんな伍長はとても良いと思います!
でも伍長を可愛く書くのはすごく難しいと言うか。彼は常に不幸オーラに包まれてる気がするので、せめて!と思って書いたら以上の通りですよ。ヘっ!
つか、伍長身長が二メートル半あったんですね!マナガと同じだwww
マナマティを基準に身長差を算してみると、アリスは160前後ですね。ちょ、またもや身長差一メートルくらいあるwwwww
本当に早く五巻を買いたい。六巻を七巻を……!
ホントに南瓜鋏が足りないです。
みんなもっとパンプキンシザーズ読んでもっと創作すればいいのに!
自分でやれですね、さーせん
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夢幻
2009.06.26 Friday 23:55 | 小説
白いもやに包まれているようだ。
自然と開かれた瞼が徐々に落ちて、閉じかけた所でやっと視界が晴れる。
木材独特の木目の波を視界全てに認め、己は何処にいるのだろうと考え込んでみる。と、柔らかな小さな寝息を捕らえた梅軒は、がばりと身を起こした。
勢いで揺れる膝の上、小さな娘が口を開いたまま寝ている。
安堵して小さく息を吐くと、その所為で武蔵に斬られた傷が痛んだ。意識し始めると尚痛みは響き、傷が自ら開いていこうとするような痛みが、肩と首とを分けようと左右へ広がっていっては弱まり、浜辺の波のようにそれを繰り返す。
痛みとは、黄平にとって、もっとも遠ざかっておくべき不快であり、他人【ひと】へ与えるものであり、憎悪を確固とさせるものであった。
それがどうであろう。梅軒にとって、生を自覚させ、或いは感謝させるのもとなっている。
その要因が、武蔵でないことは確かである。また、この頬に一筋の傷を寄越した彼の小次郎でもあるまい。
自然と伸ばした腕の先、指四本とも半ばで失っていることに気付き、嗚呼、と今になって後悔に似た寂しさが込み上げて来た。この腕は刀を握れぬようになっただけではない。その指先で、この龍胆の頬を優しく撫で、その頬に米粒がついた時に、もし彼女が左側にいたとすれば、自然にそれを摘み取ってやることが出来ないのだ。
無言の後に、今度は右腕を上げる。
汗で顳かみに張り付いた髪を指先で退けてやり、そのまま隈の滲んだ下瞼をななぞる。
僅かに反応を見せただけの彼女を見下ろして、龍胆が余程疲れていることを知った。知って尚腹の底をくすぐる何かを、どちらの黄平もなんと言い表せば良いのか知らない。だから、こうして触れてみるのか。
「……龍胆」
名を呼んで、つい先日初めて聞いたに等しい龍胆の声を思い起こす。
二人で暮らしている間、全く不快でなかった沈黙が、少しばかり残念なことをしたように思えたのだ。
その間を、少しでもあの声を聞きつつ暮らせていたのであれば。そう悔やんで仕方がない。
己を呼ぶ声が欲しくて、龍胆の、少女らしい小さな唇を撫でる。反射的に閉じられたが為、余計手に染み付いたその柔らかさを手放し、梅軒は静かに目を閉じる。
龍胆を起こさぬよう、ゆっくりと半身を横たえた梅軒は、そのまま再び目を閉じた。
書店で見つけた画集「墨」を買って、武つうシーンと梅龍シーンを読み返してたら、あわわわわってなってリハビリがてら書いてみた梅軒×龍胆。いや、むしろ梅軒→龍胆かな。
え、分かってますよ?梅軒が助からないって分かってますよ!?
てか書いてる途中は忘れてたんだけど、黄平の字が分からなくなってウィキを見てみたら具はってなったって言う奴です。くそう、思い出さなけりゃ良かった……!
龍胆が自刃したなんて何だか悲し過ぎると思う。うん、黄平がいないと、なのは分かる。けど、可哀想過ぎるよ、あの二人は。黄平生きててもいいじゃない!わああん!
武つうは武しゃんの妄想で一つ書ける気がする。いや、えろくない妄想だよ
だって、小次郎と娘のあれ聞いちゃって「?」ってなってたくらいだし。猫だって思っちゃったくらいだし。多分、知ってなくて良いとおm(死
私的に、あの頬に触れたいとか思っちゃう武蔵だから、おつうのほっぺむにむにしてる妄想して、和んで、でもなんかどきどきしてて、ってしてればいいと思ってます。武しゃん可愛いよ武しゃん。
ねむす。なので失礼します。
自然と開かれた瞼が徐々に落ちて、閉じかけた所でやっと視界が晴れる。
木材独特の木目の波を視界全てに認め、己は何処にいるのだろうと考え込んでみる。と、柔らかな小さな寝息を捕らえた梅軒は、がばりと身を起こした。
勢いで揺れる膝の上、小さな娘が口を開いたまま寝ている。
安堵して小さく息を吐くと、その所為で武蔵に斬られた傷が痛んだ。意識し始めると尚痛みは響き、傷が自ら開いていこうとするような痛みが、肩と首とを分けようと左右へ広がっていっては弱まり、浜辺の波のようにそれを繰り返す。
痛みとは、黄平にとって、もっとも遠ざかっておくべき不快であり、他人【ひと】へ与えるものであり、憎悪を確固とさせるものであった。
それがどうであろう。梅軒にとって、生を自覚させ、或いは感謝させるのもとなっている。
その要因が、武蔵でないことは確かである。また、この頬に一筋の傷を寄越した彼の小次郎でもあるまい。
自然と伸ばした腕の先、指四本とも半ばで失っていることに気付き、嗚呼、と今になって後悔に似た寂しさが込み上げて来た。この腕は刀を握れぬようになっただけではない。その指先で、この龍胆の頬を優しく撫で、その頬に米粒がついた時に、もし彼女が左側にいたとすれば、自然にそれを摘み取ってやることが出来ないのだ。
無言の後に、今度は右腕を上げる。
汗で顳かみに張り付いた髪を指先で退けてやり、そのまま隈の滲んだ下瞼をななぞる。
僅かに反応を見せただけの彼女を見下ろして、龍胆が余程疲れていることを知った。知って尚腹の底をくすぐる何かを、どちらの黄平もなんと言い表せば良いのか知らない。だから、こうして触れてみるのか。
「……龍胆」
名を呼んで、つい先日初めて聞いたに等しい龍胆の声を思い起こす。
二人で暮らしている間、全く不快でなかった沈黙が、少しばかり残念なことをしたように思えたのだ。
その間を、少しでもあの声を聞きつつ暮らせていたのであれば。そう悔やんで仕方がない。
己を呼ぶ声が欲しくて、龍胆の、少女らしい小さな唇を撫でる。反射的に閉じられたが為、余計手に染み付いたその柔らかさを手放し、梅軒は静かに目を閉じる。
龍胆を起こさぬよう、ゆっくりと半身を横たえた梅軒は、そのまま再び目を閉じた。
書店で見つけた画集「墨」を買って、武つうシーンと梅龍シーンを読み返してたら、あわわわわってなってリハビリがてら書いてみた梅軒×龍胆。いや、むしろ梅軒→龍胆かな。
え、分かってますよ?梅軒が助からないって分かってますよ!?
てか書いてる途中は忘れてたんだけど、黄平の字が分からなくなってウィキを見てみたら具はってなったって言う奴です。くそう、思い出さなけりゃ良かった……!
龍胆が自刃したなんて何だか悲し過ぎると思う。うん、黄平がいないと、なのは分かる。けど、可哀想過ぎるよ、あの二人は。黄平生きててもいいじゃない!わああん!
武つうは武しゃんの妄想で一つ書ける気がする。いや、えろくない妄想だよ
だって、小次郎と娘のあれ聞いちゃって「?」ってなってたくらいだし。猫だって思っちゃったくらいだし。多分、知ってなくて良いとおm(死
私的に、あの頬に触れたいとか思っちゃう武蔵だから、おつうのほっぺむにむにしてる妄想して、和んで、でもなんかどきどきしてて、ってしてればいいと思ってます。武しゃん可愛いよ武しゃん。
ねむす。なので失礼します。
音にして伝えたい
2009.05.31 Sunday 10:48 | 小説
暗がりの中を泥臭い血の臭いが立ちこめ、まるで、禍々しい闇を具現化したようである。
幹の上で音も立てずに佇む小太郎は、静かに辺りを見回して、魔王の痕跡をただ眺めた。
あわよくば、信長の首を取ってこいとの命であったが、既に信長の姿はない。
雑兵一人見あたらないところを見ると、その統率力は侮れない。
これは報告すべきか。
思慮しつつ、赤い地に降り立つ。と、上からでは見えない場所に、白い何かが落ちていることに気づいた。
闇に溶けるよう素早く動き、大木の根本に横たわる白に近づく。
止めた足先に転がっているものは、白銀髪の少女であった。
「お、おかえりなさいだ」
音も気配もないものだから、いつきはいつも出迎えに困る。
突然隣に現れた小太郎に驚いて、直ぐさま一歩後ずさって三つ指をついた。
なれない言葉をおずおずと口にして、その体制のままに反応を待つ。
小太郎がその隣に胡座を掻くと、いつきはおびえたようにびくりと震えて、様子を伺うように彼を見上げた。
深い兜を冠った彼の瞳は、いつきが下からのぞき込んでも見えぬほどに闇に埋もれている。その闇から見下ろされていると思うと、少しばかり悲しい気分になる。
兜が外されても、相変わらずに瞳は隠されている。長い朱色の前髪が、顔半ばまで覆っているのだ。
その頭が、ゆっくりと己の膝の上に乗る。
いつきは、もしかしたら、この人は可哀想な人なのだろうかと考えることが偶にあった。
幾度か、聞いてみようと思ったこともあるが、それはばかられて、その度に断念していた。なにより、小太郎は口が利けないらしいのだ。聞いても答えは貰えそうにない。
目が覚めて、傷が癒えて、もう幾ら日が経ったことか。
伝説と歌われる忍びの手元に、こうして置かれている状況は、妙にくすぐったい。
それも、幼女に対するいたずら、などという卑しめではなく、ただ単に戯れ愛で、癒しを乞うことが目的なのである。
「なあ、小太郎さ。これでいいだか?」
小さな膝の上に頭を乗せられ、少しばかり気恥ずかしそうに口を結んだ小太郎の頭を撫でた。
まるで猫のように緊張を解く姿からは、伝説の忍びの面影は全くない。
いつきの問いかけに、忍びの応えはない。することが出来ないのだ。
だが、その代わりとばかり、小太郎は寝返りを打つようにして、顔面をいつきの方へ向け、その華奢な腹に鼻先を埋めた。
「くすぐったいだよ、小太郎さ」
先ほどと比べ、丸く甘みを帯びた声に、小太郎の頭が解けていく。
すり寄せていただけの鼻を強く押しつけて、両掌で背中を抱き寄せる。ぴくりと、いつきの腹が震えるのを感じた。
「な、なんだべ?」
戸惑ういつきの手が、撫でるのを止めてしまうのが不満で、片手を己の頭に持ってくると、いつきの小さな掌に重ねる。
名前を呼ぼうとして開かれた口は、掠れた二酸化炭素を吐き出しただけで、直ぐに閉じられてしまった。
澪の小太いつにぴくりと来て書いてみた。ら、なんぞこれwwwwになったという罠。
幸濃も考案中です。
よもや、そんな組み合わせが……!なので色々試行錯誤しつつ書いてますぜ。
まだお二人の意見しか貰っとらんが、なんとなくマイナーで女性キャラ総受けの本とかいいなあと思ったり。
そうすると、小十郎×かすが、小太郎×いつき、武蔵×市、家康×市、忠勝×市、小十郎×濃姫、慶次×まつ、幸村×濃姫、元就×市、武蔵×いつき、半兵衛×いつき、元就×かすが、信玄×いつき、家康×いつき、etc...
うほ、結構あったよ楽しそうなマイナー!
いつきが絡むとすごく微笑ましく思えるのは何故だろう。
お父さんな信玄とかお兄ちゃんな家康を妄想想像してにまにましてしまった私は何/
ところで、マイナーかどうか分からんかったから上記に入れんかったけど、小太郎×かすがってマイナーなのだろうか?
私的には王道だと思ふのだけど。
ああ、なんか家いつかわええよ家いつ。
ドマイナー? 知るかww(←
また新境地に至った気がする
幹の上で音も立てずに佇む小太郎は、静かに辺りを見回して、魔王の痕跡をただ眺めた。
あわよくば、信長の首を取ってこいとの命であったが、既に信長の姿はない。
雑兵一人見あたらないところを見ると、その統率力は侮れない。
これは報告すべきか。
思慮しつつ、赤い地に降り立つ。と、上からでは見えない場所に、白い何かが落ちていることに気づいた。
闇に溶けるよう素早く動き、大木の根本に横たわる白に近づく。
止めた足先に転がっているものは、白銀髪の少女であった。
「お、おかえりなさいだ」
音も気配もないものだから、いつきはいつも出迎えに困る。
突然隣に現れた小太郎に驚いて、直ぐさま一歩後ずさって三つ指をついた。
なれない言葉をおずおずと口にして、その体制のままに反応を待つ。
小太郎がその隣に胡座を掻くと、いつきはおびえたようにびくりと震えて、様子を伺うように彼を見上げた。
深い兜を冠った彼の瞳は、いつきが下からのぞき込んでも見えぬほどに闇に埋もれている。その闇から見下ろされていると思うと、少しばかり悲しい気分になる。
兜が外されても、相変わらずに瞳は隠されている。長い朱色の前髪が、顔半ばまで覆っているのだ。
その頭が、ゆっくりと己の膝の上に乗る。
いつきは、もしかしたら、この人は可哀想な人なのだろうかと考えることが偶にあった。
幾度か、聞いてみようと思ったこともあるが、それはばかられて、その度に断念していた。なにより、小太郎は口が利けないらしいのだ。聞いても答えは貰えそうにない。
目が覚めて、傷が癒えて、もう幾ら日が経ったことか。
伝説と歌われる忍びの手元に、こうして置かれている状況は、妙にくすぐったい。
それも、幼女に対するいたずら、などという卑しめではなく、ただ単に戯れ愛で、癒しを乞うことが目的なのである。
「なあ、小太郎さ。これでいいだか?」
小さな膝の上に頭を乗せられ、少しばかり気恥ずかしそうに口を結んだ小太郎の頭を撫でた。
まるで猫のように緊張を解く姿からは、伝説の忍びの面影は全くない。
いつきの問いかけに、忍びの応えはない。することが出来ないのだ。
だが、その代わりとばかり、小太郎は寝返りを打つようにして、顔面をいつきの方へ向け、その華奢な腹に鼻先を埋めた。
「くすぐったいだよ、小太郎さ」
先ほどと比べ、丸く甘みを帯びた声に、小太郎の頭が解けていく。
すり寄せていただけの鼻を強く押しつけて、両掌で背中を抱き寄せる。ぴくりと、いつきの腹が震えるのを感じた。
「な、なんだべ?」
戸惑ういつきの手が、撫でるのを止めてしまうのが不満で、片手を己の頭に持ってくると、いつきの小さな掌に重ねる。
名前を呼ぼうとして開かれた口は、掠れた二酸化炭素を吐き出しただけで、直ぐに閉じられてしまった。
澪の小太いつにぴくりと来て書いてみた。ら、なんぞこれwwwwになったという罠。
幸濃も考案中です。
よもや、そんな組み合わせが……!なので色々試行錯誤しつつ書いてますぜ。
まだお二人の意見しか貰っとらんが、なんとなくマイナーで女性キャラ総受けの本とかいいなあと思ったり。
そうすると、小十郎×かすが、小太郎×いつき、武蔵×市、家康×市、忠勝×市、小十郎×濃姫、慶次×まつ、幸村×濃姫、元就×市、武蔵×いつき、半兵衛×いつき、元就×かすが、信玄×いつき、家康×いつき、etc...
うほ、結構あったよ楽しそうなマイナー!
いつきが絡むとすごく微笑ましく思えるのは何故だろう。
お父さんな信玄とかお兄ちゃんな家康を
ところで、マイナーかどうか分からんかったから上記に入れんかったけど、小太郎×かすがってマイナーなのだろうか?
私的には王道だと思ふのだけど。
ああ、なんか家いつかわええよ家いつ。
ドマイナー? 知るかww(←
また新境地に至った気がする
異常なオノマトペで掌編
2009.05.18 Monday 20:46 | 小説
古めかしい扉が、音を立てる。
開かれたそこから、男がのま~んと入ってきた。
「まったく、あいかわらずにょめにょめしい所だな」
まわりをみわたすなりぶっと言葉を吐く。
ざらざらと夕日が差している。ならりと赤く塗れた部屋は、まさしくにょめにょめしていた。
じゃのんめにょんにちらかった部屋。床にはろのろのになった本がちらばっていた。
「相変わらず片付けられないんだな。まったく…」
「じゃあぴろっぴろと片付けてくれよ。」
だくだくと足を踏み入れて、男は、窓辺に背をもたれる友人を見据えた。その表情は、驚きとあきれに満ちている。
「この部屋を? 馬鹿言うなよ」
ぬらぬらと気色の悪い双眸を男に向けながら椅子から立ち上がると、彼は深い溜め息をついた。
「俺に片付ける能力がないわけじゃない。ただ、動かしたくないだけだ。俺には動かせないんだ」
だからお前が片付けてくれとつけ加えると彼はその場からSO☆SOKUSAと立ち去ってしまった。
これを無表情で読めるやつは、笑いの神経が死んでるんじゃないかと思う東です。
ま、くだらねえっちゃおしまいですけども。
今日は演劇部と兼部してる先輩が、上記の一部を再現してくださいました。
のま~んですよ?のま~んを表現したんですよ!?
想像に難いのま~んを見事表現したあの先輩は、やっぱり伊達に演劇部じゃなかった。素晴らしい。
つか私が書いた文が五行だぜ☆
しかし、素晴らしい部活に入ったものだ。
なんとなくしみじみと実感するこの頃。
図書室にあった爆問(爆笑問題)の本を二冊ほど借りて読んでるんですけど、アレは学校で読むべきではないね。笑っちまって笑っちまって、あれ、私はこんなに浅いツボしてたか?と思うくらいで。
すごく楽しいです。
爆問は読むべきだ!
開かれたそこから、男がのま~んと入ってきた。
「まったく、あいかわらずにょめにょめしい所だな」
まわりをみわたすなりぶっと言葉を吐く。
ざらざらと夕日が差している。ならりと赤く塗れた部屋は、まさしくにょめにょめしていた。
じゃのんめにょんにちらかった部屋。床にはろのろのになった本がちらばっていた。
「相変わらず片付けられないんだな。まったく…」
「じゃあぴろっぴろと片付けてくれよ。」
だくだくと足を踏み入れて、男は、窓辺に背をもたれる友人を見据えた。その表情は、驚きとあきれに満ちている。
「この部屋を? 馬鹿言うなよ」
ぬらぬらと気色の悪い双眸を男に向けながら椅子から立ち上がると、彼は深い溜め息をついた。
「俺に片付ける能力がないわけじゃない。ただ、動かしたくないだけだ。俺には動かせないんだ」
だからお前が片付けてくれとつけ加えると彼はその場からSO☆SOKUSAと立ち去ってしまった。
これを無表情で読めるやつは、笑いの神経が死んでるんじゃないかと思う東です。
ま、くだらねえっちゃおしまいですけども。
今日は演劇部と兼部してる先輩が、上記の一部を再現してくださいました。
のま~んですよ?のま~んを表現したんですよ!?
想像に難いのま~んを見事表現したあの先輩は、やっぱり伊達に演劇部じゃなかった。素晴らしい。
つか私が書いた文が五行だぜ☆
しかし、素晴らしい部活に入ったものだ。
なんとなくしみじみと実感するこの頃。
図書室にあった爆問(爆笑問題)の本を二冊ほど借りて読んでるんですけど、アレは学校で読むべきではないね。笑っちまって笑っちまって、あれ、私はこんなに浅いツボしてたか?と思うくらいで。
すごく楽しいです。
爆問は読むべきだ!