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負けなんて認めない
2010.02.15 Monday 23:03 | 小説
男のものよりは軽い足音が、それでも女性とは思えぬ速度で近づいてくる。
「お館様っ、見てくださいこの着物!」
春のうららかな風を通すため開かれたままであった襖から、駆け込んできたのは甲斐姫であった。楽だからと常に纏っている戦装束ではなく、艶やかな紅色の刺繍が入った小袖でに身を包んでいる。
その期待に満ちた表情を一瞥して、氏康はため息を吐く。
「小せえなあ」
ぼそりと呟かれた言葉に氏康の先程の視線をたどった甲斐姫は、今までの明るい気持ちが一転、むかむかと胸にたまる怒りに変わってしまう。
むう、と口を尖らせる姿はどことなく幼く、未だに幼少の頃を彷彿させる。そこがかわいらしいなどとは、口に出してやるつもりはなかった。
「そこは関係ないじゃないですかあっ! 私は着物を見せにきたんですよ」
まくしたてる甲斐姫の声を遮って、氏康が笑う。
「あーあー、よおく似合ってる」
口にしていたキセルを外し、煙を吐き出しながらの随分投げやりな言葉であったが、それでも途端に表情を明るくする甲斐姫に、氏康は半ば呆れたような、少しくすぐったいような気分になる。
思わず口元が緩んでしまったことを畜生、と思いながら髪下ろして大人しくしてりゃあな、と言葉を付け加える。反論しようと声を荒げる甲斐姫に笑顔を喰らわせて、怒りではない感情で顔を染める甲斐姫に、ざまあ見ろと大人げない感情を抱く。
その自嘲を含んだしかしどこか愛し気な表情に、右目から頬を縦に割る傷がゆるやかに歪んで、細められた琥珀の瞳をかざる。
影を持ちつつも無邪気な笑みに、今度は甲斐姫がちくしょうと思う番だった。
氏甲斐かわいいです氏甲斐wwww
甲斐姫は氏康様大好きだといい。そんで、氏康様も甲斐姫めっちゃかわいがってるといい!
でも甲斐姫の片思い的な!
つか氏康様は甲斐姫が本気で幸村好きだと思っちゃってるといいww
でも小太甲斐もかわいいですうへへへへ^q^
ということで以前思いついたネタを書いてみた/
なんか最近書いてないのでリハビリ感覚してたらあれ?あれ?おろろ〜ってなったのですがそのまま載せます。それが東クオリt(ry
最近ネット離れが激しいのが原因でつ。
くううう!やってる時間がNEEEEEEE!!!
ああ、オラもうダメだ……
「お館様っ、見てくださいこの着物!」
春のうららかな風を通すため開かれたままであった襖から、駆け込んできたのは甲斐姫であった。楽だからと常に纏っている戦装束ではなく、艶やかな紅色の刺繍が入った小袖でに身を包んでいる。
その期待に満ちた表情を一瞥して、氏康はため息を吐く。
「小せえなあ」
ぼそりと呟かれた言葉に氏康の先程の視線をたどった甲斐姫は、今までの明るい気持ちが一転、むかむかと胸にたまる怒りに変わってしまう。
むう、と口を尖らせる姿はどことなく幼く、未だに幼少の頃を彷彿させる。そこがかわいらしいなどとは、口に出してやるつもりはなかった。
「そこは関係ないじゃないですかあっ! 私は着物を見せにきたんですよ」
まくしたてる甲斐姫の声を遮って、氏康が笑う。
「あーあー、よおく似合ってる」
口にしていたキセルを外し、煙を吐き出しながらの随分投げやりな言葉であったが、それでも途端に表情を明るくする甲斐姫に、氏康は半ば呆れたような、少しくすぐったいような気分になる。
思わず口元が緩んでしまったことを畜生、と思いながら髪下ろして大人しくしてりゃあな、と言葉を付け加える。反論しようと声を荒げる甲斐姫に笑顔を喰らわせて、怒りではない感情で顔を染める甲斐姫に、ざまあ見ろと大人げない感情を抱く。
その自嘲を含んだしかしどこか愛し気な表情に、右目から頬を縦に割る傷がゆるやかに歪んで、細められた琥珀の瞳をかざる。
影を持ちつつも無邪気な笑みに、今度は甲斐姫がちくしょうと思う番だった。
氏甲斐かわいいです氏甲斐wwww
甲斐姫は氏康様大好きだといい。そんで、氏康様も甲斐姫めっちゃかわいがってるといい!
でも甲斐姫の片思い的な!
つか氏康様は甲斐姫が本気で幸村好きだと思っちゃってるといいww
でも小太甲斐もかわいいですうへへへへ^q^
ということで以前思いついたネタを書いてみた/
なんか最近書いてないのでリハビリ感覚してたらあれ?あれ?おろろ〜ってなったのですがそのまま載せます。それが東クオリt(ry
最近ネット離れが激しいのが原因でつ。
くううう!やってる時間がNEEEEEEE!!!
ああ、オラもうダメだ……
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何の日だかは言わない
2010.01.30 Saturday 23:19 | 小説
今日の仕事は一先ず上がりである。
帰投したサイキにお疲れさまと声をかけた桜子は、いつもより敏速にオペレーションルームを抜け出した。いつもは真っ直ぐにコーヒーコーナーへ向かう彼女だが、本日は珍しくロッカールームに寄り道である。
それでも誰よりも早くコーヒールームに現れることが出来たのは、ひとえに今日が少し特別な日であるからだろう。
サイキを待つ間は随分と傾いて色濃くなった夕日を浴びながら、両手でつつみ持っている小さな水筒を眺めていた。
微かに響く足音が徐々にはっきりとしてくる。いつものような様々な五つの足音ではなく、無駄のない速さの足音一つしか聞こえないことに僅かに苦笑する。
きっと、ガリブが気を利かせてくれたのね。
ココアに入れるスパイスのことで質問攻めしてしまったガリブに、心の中で謝罪と感謝を述べて、入り口で止まった足音に振り返る。
「他の奴らは、今日は来ないらしい」
そう言いつつ定位置に着くサイキを横目で見て、反応を想像しながらホルダーにインサートカップを重ねる。いつもの砂糖たっぷりのコーヒーではなく、粉をねって丁寧に作ったココアを持って来た水筒から注いだ。
途端、湯気につられて甘い香りが広がる。
再び反応を想像しながら振り返ると、ガラス越しに外を眺めていたはずのサイキが甘い香りにつられてかこちらを見ていた。常にストイックな雰囲気を醸し出す隻眼の目尻に、期待が押し込められているような気がする。
桜子はサイキの前にカップを置いてから向かい側に掛けた。
「どういう風の吹き回しだ?」
持ち上げたカップを緩やかに傾けたりしてココアを観察してるらしいサイキに、桜子の口調につい苦い笑みが混じる。
「ほんの労いよ。今日もお疲れさまって」
つい微笑んでしまいたくなるような台詞にサイキはふ、と目を細め、カップに口を付けた。
「どう、おいしい?」
「ああ」
カップの縁から桜子の笑顔がのぞいて、きと口元が緩む。カップで隠しつつもう一口含んだ。
甘みと温かさがじんわりと染みる。
瞼を下ろしてココアを味わいつつ、桜子のココア作り譚に耳を傾けていた。
ちょっと早めですがクリードのサイキ×桜子でVDネタ!
実は12月末日には思い浮かんでて、あまりにKY(季節読まない)だったのでちょっと置いて発酵でもさせておこう的なノリで書かずにいたネタをやっこら書き上げたので勢いで載せます。
やっぱこの二人は12話のコーヒー手渡すシーンみたいな信頼し合ってるからこそのほのぼのみたいなのがイイ(°∀°)!!
かわいいですサイ桜
しかしあれだな、最近直ぐに眠くなっていかんな。
この間なんか七時間半っていうとっても目覚めのいい時間は寝たはずなのに、午後には眠くなったり、もう死亡フラグですか分かりません/
あれか。最近また結構グロに走ってるので来てるのか。面倒でやなんですよねアレ。
ということで目が半分しか開かない東です。
眠いです。
寝ようかな。
そうだな。
明日はラストウィンドウ来るっぽいし。
寝よう。
帰投したサイキにお疲れさまと声をかけた桜子は、いつもより敏速にオペレーションルームを抜け出した。いつもは真っ直ぐにコーヒーコーナーへ向かう彼女だが、本日は珍しくロッカールームに寄り道である。
それでも誰よりも早くコーヒールームに現れることが出来たのは、ひとえに今日が少し特別な日であるからだろう。
サイキを待つ間は随分と傾いて色濃くなった夕日を浴びながら、両手でつつみ持っている小さな水筒を眺めていた。
微かに響く足音が徐々にはっきりとしてくる。いつものような様々な五つの足音ではなく、無駄のない速さの足音一つしか聞こえないことに僅かに苦笑する。
きっと、ガリブが気を利かせてくれたのね。
ココアに入れるスパイスのことで質問攻めしてしまったガリブに、心の中で謝罪と感謝を述べて、入り口で止まった足音に振り返る。
「他の奴らは、今日は来ないらしい」
そう言いつつ定位置に着くサイキを横目で見て、反応を想像しながらホルダーにインサートカップを重ねる。いつもの砂糖たっぷりのコーヒーではなく、粉をねって丁寧に作ったココアを持って来た水筒から注いだ。
途端、湯気につられて甘い香りが広がる。
再び反応を想像しながら振り返ると、ガラス越しに外を眺めていたはずのサイキが甘い香りにつられてかこちらを見ていた。常にストイックな雰囲気を醸し出す隻眼の目尻に、期待が押し込められているような気がする。
桜子はサイキの前にカップを置いてから向かい側に掛けた。
「どういう風の吹き回しだ?」
持ち上げたカップを緩やかに傾けたりしてココアを観察してるらしいサイキに、桜子の口調につい苦い笑みが混じる。
「ほんの労いよ。今日もお疲れさまって」
つい微笑んでしまいたくなるような台詞にサイキはふ、と目を細め、カップに口を付けた。
「どう、おいしい?」
「ああ」
カップの縁から桜子の笑顔がのぞいて、きと口元が緩む。カップで隠しつつもう一口含んだ。
甘みと温かさがじんわりと染みる。
瞼を下ろしてココアを味わいつつ、桜子のココア作り譚に耳を傾けていた。
ちょっと早めですがクリードのサイキ×桜子でVDネタ!
実は12月末日には思い浮かんでて、あまりにKY(季節読まない)だったのでちょっと置いて発酵でもさせておこう的なノリで書かずにいたネタをやっこら書き上げたので勢いで載せます。
やっぱこの二人は12話のコーヒー手渡すシーンみたいな信頼し合ってるからこそのほのぼのみたいなのがイイ(°∀°)!!
かわいいですサイ桜
しかしあれだな、最近直ぐに眠くなっていかんな。
この間なんか七時間半っていうとっても目覚めのいい時間は寝たはずなのに、午後には眠くなったり、もう死亡フラグですか分かりません/
あれか。最近また結構グロに走ってるので来てるのか。面倒でやなんですよねアレ。
ということで目が半分しか開かない東です。
眠いです。
寝ようかな。
そうだな。
明日はラストウィンドウ来るっぽいし。
寝よう。
例の品物が来た
2010.01.19 Tuesday 21:42 | 小説
どうもやっぱり頭がどうかしてる東です。
とりあえず密林で取引したものが届いたんで早速聴いてみました。
っっっっちょっwwwwwwwっっwっwっwwww
これなんて理事長!流石です明夫さん。
つかね、みなさんオチに犬使うの好きですねwwwwwww
騙されたのはこれで二度目です。
以前は立木さんに騙されたんですが、よもや再び引っかかろうとは!
つかあれ犬相手とかどんだけ独り言ですか理事長www
若本の羊も草が生えましたが こ れ w w w
とりあえずさらっとベーコン臭でしたどうもごちそうさまです(^q^)
しかし、夕飯の唐揚げ揚げんの手伝ったら、手がショウガ醤油臭くなったよ/
揚げ物臭い方がまだマシとか思うのはおかしいのかにゃ(´・ω・`)
追記
ライアアアアアアアア!!
ちょ、なんですか映画予告の秋直フラグは!!何だよ見に行けってのかよコノヤロウ行ってやるゼエエエ←
つか秋葛もいいですね^^^^
以下は一応秋←直だたり
リンククリックで開きますぬ
そいや誤解してますたよ。ヨコヤとフクナガが混ざってたよやべえw←
バトン治すの面倒いなあ死
とりあえず密林で取引したものが届いたんで早速聴いてみました。
っっっっちょっwwwwwwwっっwっwっwwww
これなんて理事長!流石です明夫さん。
つかね、みなさんオチに犬使うの好きですねwwwwwww
騙されたのはこれで二度目です。
以前は立木さんに騙されたんですが、よもや再び引っかかろうとは!
つかあれ犬相手とかどんだけ独り言ですか理事長www
若本の羊も草が生えましたが こ れ w w w
とりあえずさらっとベーコン臭でしたどうもごちそうさまです(^q^)
しかし、夕飯の唐揚げ揚げんの手伝ったら、手がショウガ醤油臭くなったよ/
揚げ物臭い方がまだマシとか思うのはおかしいのかにゃ(´・ω・`)
追記
ライアアアアアアアア!!
ちょ、なんですか映画予告の秋直フラグは!!何だよ見に行けってのかよコノヤロウ行ってやるゼエエエ←
つか秋葛もいいですね^^^^
以下は一応秋←直だたり
リンククリックで開きますぬ
そいや誤解してますたよ。ヨコヤとフクナガが混ざってたよやべえw←
バトン治すの面倒いなあ死
いとけないおんな
2010.01.07 Thursday 23:47 | 小説
「牛めし特盛りで一つ。あと冷やも頼む」
威勢のいい返事を聞きつつ、既に腰を下ろして厨房を眺めている遥の隣に腰を下ろす。
「えへへ、特盛りだよ。食べきれるかなあ?」
そう言いながらこちらを見上げる顔がひどく綻んでいて、それだけでこちらも顔が緩んでしまう。思わず笑みが喉から溢れてしまって、俺はからかい口調で対応した。
「遥ならいけるんじゃないか? さっきなんてラーメン食べた後にアイスとミルクレープも食べてただろう」
でもあれはおじさんも食べたよお、遥はそう唇を尖らせてそっぽを向く。
どうにもかわいがりのあるこの少女に、なにか味を占めてしまったのだろうかと己に対して不安が湧いたが、まあ、父親気分になっているだけだろうと結論付けた。
そもそも子供は嫌いではないのだ。
「お待たせしました」
運ばれて来た牛めしと伝票を受け取って、器だけを遥の前に置いてやる。
箸を探して視線を彷徨わせる遥に箸箱から一膳出して手渡してやると、先程のことはもう忘れてしまったのか、またかわいい笑顔を俺に向けた。
「ありがとうおじさん!」
ああ、と返して遥が牛めしに箸をつける前に軽く頭を撫でてやる。
どうやら頭を撫でることにも味を占めているらしいな。
この黒い小さな頭をいつまでもぐりぐりと撫でていたい気分にかられて、名残惜し気な掌を遅れて運ばれて来た冷やに伸ばす。少しだけあおって、横で大きな丼を一生懸命持ち上げて掻き込もうとする遥の攻防を眺めた。
どうやら丼が重いらしく、ちょうどいい高さまで持ち上げられず上手く掻き込めないらしい。
「おいおい。慌てなくていいから、丼置いて食べろ」
奮闘する姿もかわいいが、食べ終える前に腕が疲れてしまうだろう。何より、スターダストで受けた腕の銃創がまだ完治していない。
「やっぱり特盛りともなると、器が重いね」
自分などは片手で軽々持ち上げられる丼を重いと言う。
時たまあまりの冷静さに驚かされるこの娘は、やはりまだ幼いのだと改めて感じて、何故だか溜め息を吐きたくなった。
だが、今このタイミングでは誤解を招くだろう。
ふ、と笑う体を装って顔を背け、何とか呑み込んでそうかと応じた。
「だからね、おじさんもちょっと食べない?」
「ああ。そうだな、貰おうか」
意外な申し出に内心驚いたが、まあ遥の申し出を断る理由は持ち合わせていない。それに、それで遥が喜ぶのであれば俺は受け入れる理由を持つことになる。
俺は箸をもう一膳出そうとして、その腕を小さな手のひらに掴まれた。
グレースーツの上で、色白で血色の良い肌がより一層健康的に写る。出会ったときやスターダストでの青ざめた色を思い出して、僅か安堵が胸に上る。
「なんだ」
顔を向けた先でご丁寧に手まで添えられた肉とタマネギと汁の染みたご飯が箸に挟まれて俺を待ち構えていた。
「いいよもったいないもん。はい、おじさん。あーん」
食べろ、というのか。
状況が信じられず動けない俺の前で、遥が言う。
「おじさん、私食べちゃうよ?」
このかわいい女に催促までされて、食べさせてもらわない男がいるものか。
半ばやけくそに近い心境で大口を開けて、遥の箸を迎えにいく。口の中に広がる牛めしの味は相変わらずに美味い。
ただ牛めしであることが少し残念に思えたが、そんな思いは重石を付けて沈めておくことにした。
遥に貢ぎまくってて、牛丼屋入って思いついた話。
だって買ってあげたら「全部食べちゃうよ」的なことを言って私のどうかしてる頭を働かせるんだもん!
全部食べちゃうよ=二人で食してる!?(牛丼は一つ)=半分こ!?いや遥からお裾分け(しかもあーん)の方がおいしいww
ということでこういうことに。
まあ、この間牛丼屋で食ってたら隣の父子が一つの牛丼を分け合って食っててかわいかったってのが原因の一つですね。んで、息子(二、三歳頃?)が残しちゃって、お父さんが「食べちゃうぞ、いいのか?」って!思わずかっこんで顔隠したよ/死
うん。生きてると色んなことがネタになって困る←
つかこういうのもっと食事中の会話とか作ればいいのに、すごくシンプルに終わっちゃってさ!
こういうシーンがあってもいいじゃない!!!ってことです。
そんで、桐生さんは遥がかわいくて仕方ないといいと思う。
あと、一応スターダストで遥が腕に銃創喰らった後の辺りの設定なので、大事にしなきゃとか元気になってくれればいいんだがとか思ってればいいなあとか。
まあ色々詰め込んでみたら、書いてる途中に桐生一人称にした方がいいかもしれないと思ってこうなった。後悔も反省もしていない/←
遥は少女っていうより幼い女って言った方が何となくピンとくるのでタイトルはこうなった。
いとけないは幼いと 書 く ん だ ぜ ☆ 死
つか課題やらずにこれだよ。これだから東は!って言われるんですね分かります死
威勢のいい返事を聞きつつ、既に腰を下ろして厨房を眺めている遥の隣に腰を下ろす。
「えへへ、特盛りだよ。食べきれるかなあ?」
そう言いながらこちらを見上げる顔がひどく綻んでいて、それだけでこちらも顔が緩んでしまう。思わず笑みが喉から溢れてしまって、俺はからかい口調で対応した。
「遥ならいけるんじゃないか? さっきなんてラーメン食べた後にアイスとミルクレープも食べてただろう」
でもあれはおじさんも食べたよお、遥はそう唇を尖らせてそっぽを向く。
どうにもかわいがりのあるこの少女に、なにか味を占めてしまったのだろうかと己に対して不安が湧いたが、まあ、父親気分になっているだけだろうと結論付けた。
そもそも子供は嫌いではないのだ。
「お待たせしました」
運ばれて来た牛めしと伝票を受け取って、器だけを遥の前に置いてやる。
箸を探して視線を彷徨わせる遥に箸箱から一膳出して手渡してやると、先程のことはもう忘れてしまったのか、またかわいい笑顔を俺に向けた。
「ありがとうおじさん!」
ああ、と返して遥が牛めしに箸をつける前に軽く頭を撫でてやる。
どうやら頭を撫でることにも味を占めているらしいな。
この黒い小さな頭をいつまでもぐりぐりと撫でていたい気分にかられて、名残惜し気な掌を遅れて運ばれて来た冷やに伸ばす。少しだけあおって、横で大きな丼を一生懸命持ち上げて掻き込もうとする遥の攻防を眺めた。
どうやら丼が重いらしく、ちょうどいい高さまで持ち上げられず上手く掻き込めないらしい。
「おいおい。慌てなくていいから、丼置いて食べろ」
奮闘する姿もかわいいが、食べ終える前に腕が疲れてしまうだろう。何より、スターダストで受けた腕の銃創がまだ完治していない。
「やっぱり特盛りともなると、器が重いね」
自分などは片手で軽々持ち上げられる丼を重いと言う。
時たまあまりの冷静さに驚かされるこの娘は、やはりまだ幼いのだと改めて感じて、何故だか溜め息を吐きたくなった。
だが、今このタイミングでは誤解を招くだろう。
ふ、と笑う体を装って顔を背け、何とか呑み込んでそうかと応じた。
「だからね、おじさんもちょっと食べない?」
「ああ。そうだな、貰おうか」
意外な申し出に内心驚いたが、まあ遥の申し出を断る理由は持ち合わせていない。それに、それで遥が喜ぶのであれば俺は受け入れる理由を持つことになる。
俺は箸をもう一膳出そうとして、その腕を小さな手のひらに掴まれた。
グレースーツの上で、色白で血色の良い肌がより一層健康的に写る。出会ったときやスターダストでの青ざめた色を思い出して、僅か安堵が胸に上る。
「なんだ」
顔を向けた先でご丁寧に手まで添えられた肉とタマネギと汁の染みたご飯が箸に挟まれて俺を待ち構えていた。
「いいよもったいないもん。はい、おじさん。あーん」
食べろ、というのか。
状況が信じられず動けない俺の前で、遥が言う。
「おじさん、私食べちゃうよ?」
このかわいい女に催促までされて、食べさせてもらわない男がいるものか。
半ばやけくそに近い心境で大口を開けて、遥の箸を迎えにいく。口の中に広がる牛めしの味は相変わらずに美味い。
ただ牛めしであることが少し残念に思えたが、そんな思いは重石を付けて沈めておくことにした。
遥に貢ぎまくってて、牛丼屋入って思いついた話。
だって買ってあげたら「全部食べちゃうよ」的なことを言って私のどうかしてる頭を働かせるんだもん!
全部食べちゃうよ=二人で食してる!?(牛丼は一つ)=半分こ!?いや遥からお裾分け(しかもあーん)の方がおいしいww
ということでこういうことに。
まあ、この間牛丼屋で食ってたら隣の父子が一つの牛丼を分け合って食っててかわいかったってのが原因の一つですね。んで、息子(二、三歳頃?)が残しちゃって、お父さんが「食べちゃうぞ、いいのか?」って!思わずかっこんで顔隠したよ/死
うん。生きてると色んなことがネタになって困る←
つかこういうのもっと食事中の会話とか作ればいいのに、すごくシンプルに終わっちゃってさ!
こういうシーンがあってもいいじゃない!!!ってことです。
そんで、桐生さんは遥がかわいくて仕方ないといいと思う。
あと、一応スターダストで遥が腕に銃創喰らった後の辺りの設定なので、大事にしなきゃとか元気になってくれればいいんだがとか思ってればいいなあとか。
まあ色々詰め込んでみたら、書いてる途中に桐生一人称にした方がいいかもしれないと思ってこうなった。後悔も反省もしていない/←
遥は少女っていうより幼い女って言った方が何となくピンとくるのでタイトルはこうなった。
いとけないは幼いと 書 く ん だ ぜ ☆ 死
つか課題やらずにこれだよ。これだから東は!って言われるんですね分かります死